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こんばんは。豆腐の角です。
囲碁は序盤の無限な広さと個性、中盤の石のぶつかり合い……
そんな華やかな中で終盤というのはなんとも地味で敬遠されがちです。
計算と最善だけ、そこに個性もなく大きな変化がなくて面白くない。
しかし本当は一番勝負が揺れ動くのが終盤であり、終盤が強い人が碁の強い人と言われています。また終盤は勝負のドラマがとても多い分野で少しわかりだすと面白くみえてきます。
それに終盤は序盤よりも手数が長い。150手あたりからヨセに入る碁や、碁によっては100~130あたりでもヨセに入ることがあります。そこから50手、80手。意外と長いんです。
勝負の六割を決めてしまうといっても過言ではありません。
序盤で優位を掴み、中盤で優位を維持。
この優位を如何に維持し終局までゴールを決められるかが勝負をもっとも決める力といって過言ではありません。
「優位」は「勝った」ではないのです。
どんなに形勢が良くても、終盤の締めが悪いと逆転をくらいます。そして終盤がもっとも石が混んでくるため事件が起きやすいのです。
もしあなたが形勢20目いいとして、終盤で少し緩んで10目詰められました。あなたは終盤が苦手です。そんな状態だとあなたの精神状態はもうパニック。
ミスを連打して逆転負け。そして決め台詞は「ああ~中盤まではよかったんだけどなあ」です。
いやーこれ実は私もそうだったんですよ。だから皆さんの気持ちは痛いほどわかる。(;・∀・)
終盤での考え方は単に最善のヨセを打てばいいというものではありません。
優勢なら優勢を如何に維持するのか。ドライにどんどん形を決めて、自分が間違える可能性のある「マギレ場」を消していくことです。
逆に形勢が悪いなら相手の計算を狂わす力が求められます。
つまり形を決めないように心がけ、不安要素・不確定要素を作ることです。
不安要素や不確定要素ができると人はどうなるでしょう?今の日本社会がそれを教えてくれています。
コロナという謎の感染症から起こる不確定な情報の交錯。それによるデマが人々を買い占めや様々な人災を起こしてしまっていますね。
不確定かつ不安要素が多くあり、答えが見えない状況になると人は間違える可能性が高まります。
優勢だとあなたはその優勢を守りたくなる。だから不確定要素をつぶすのが王道ですが、しかし不必要な守りを入れてしまうと、そこで数目単位のロスが起きます。
それが積み重なると「ああ、もう間違えられない」というプレッシャーがかかります。
級位者の方は不必要な手を打ちがちで、20、30目が終盤で逆転されるなんてことも全然あります。
そういう攻防、心のぶつかり合いがもっとも起きるのが終盤なのです。
もしあなたに個性がないなら?終盤を磨くことをオススメします。
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